ハザードマップポータルサイトとは?

サイトの概要と目的

 ハザードマップポータルサイトは、国土交通省の水管理・国土保全局 防災課が運営するWebサイトです。このサイトの主な目的は、全国の災害リスク情報を一元的に提供し、住民や自治体が効果的な防災対策を講じられるよう支援することです。

 特に、洪水、高潮、土砂災害、津波などのリスク情報が提供されており、これにより住民は現在の居住地や移転先の災害リスクを簡単に確認することができます。また、避難計画の策定や日常生活の安全確保に役立つ情報も多数掲載されています。

運営機関と背景

 ハザードマップポータルサイトは、国土交通省の水管理・国土保全局 防災課によって運営されています。また、地理情報の分析や技術提供は、国土地理院 応用地理部 地理情報処理課が担当しています。

 このサイトの設立背景には、近年頻発する自然災害の増加があり、より多くの人々に迅速で正確な災害リスク情報を提供する必要が高まっていることが挙げられます。また、令和5年5月30日には、全国の災害リスク情報をより見やすくするためのリニューアルが実施されました。住所入力や現在地検索機能が追加され、視覚障害者向けの音声読み上げソフトにも対応しています。このような改良を通じて、より多くの利用者が安心して利用できるサイトを目指しています。

利用方法と機能

住所検索機能の使い方

 ハザードマップポータルサイトの住所検索機能を使うと、自分の住んでいる場所や気になる地域の災害リスクを簡単に確認することができます。この機能を利用するためには、トップページの検索ボックスに住所を入力します。すると、その地点の災害リスクや関連情報が表示されます。特に、国土交通省 水管理・国土保全局 防災課は、この機能を強化しています。視覚障害者の方にも利用しやすいよう、音声読み上げソフトにも対応しています。

災害リスクの確認方法

 サイトでは、様々な災害リスクを確認することができます。例えば、洪水や内水、土砂災害、高潮、津波などのリスク情報が詳細に提供されています。これらの情報は、国土交通省や国土地理院が監修しています。特に洪水リスクについては、国管理河川と都道府県管理河川のデータが総合されています。また、災害リスクの表示にあたっては、浸水深や被害想定などの具体的なデータも提供されており、非常にわかりやすくなっています。これにより、広域避難や事前防災対策を具体的に計画することが可能です。

提供される情報の種類

洪水・内水ハザード

 ハザードマップポータルサイトでは、洪水と内水ハザードに関する情報を提供しています。洪水浸水想定区域は、国管理河川と都道府県管理河川の2つに分けられています。国土交通省の水管理・国土保全局 防災課が管理しており、全国448の国管理河川と1598の都道府県管理河川のデータが利用可能です。これにより、最悪の場合でもどの地域がどの程度の被害を見込まれるかを事前に確認できます。

土砂災害リスク

 また、土砂災害リスクについても詳細な情報が提供されています。この情報は、国土交通省と各地方自治体が共同で作成しており、地形や地質、降雨量などを元にリスク評価が行われています。土砂災害特別警戒区域や警戒区域が指定されており、これらの情報は、避難計画の策定や事前の防災対策に非常に役立ちます。

高潮・津波リスク

 さらに、高潮や津波に関するリスク情報もハザードマップポータルサイトで確認できます。これらのデータは、沿岸地域における地震や台風などの自然災害に対する防災対策として提供されています。具体的には、想定される浸水区域や浸水深の情報を提供し、地域ごとの避難経路や避難場所の確認ができます。それによって、迅速かつ安全な避難行動が可能となります。

ハザードマップの活用例

日常生活での利用

 ハザードマップポータルサイトは、日常生活においても非常に役立つツールです。例えば、新しい住居を選ぶ際に、その地域の災害リスクを事前に確認することができます。これにより、家族の安全を守るための最適な場所を選びやすくなります。

 また、日常の買い物や通勤経路においても、災害時にどのようなリスクがあるかを知ることで、より安全なルートを選択することが可能です。このサイトの住所検索機能を活用することで、簡単にリスク情報を取得できます。

避難計画の策定

 避難計画の策定には、ハザードマップポータルサイトが非常に有効です。このサイトでは住所や現在地を入力するだけで、周辺の災害リスクを視覚的に確認することができます。例えば、洪水や土砂災害のリスクが高い地域を避けて、安全な避難場所を選定することができます。

 さらに、国土交通省の水管理・国土保全局 防災課が提供する情報を活用することで、地域の具体的な避難ルートや避難所の場所を詳細に把握することができます。災害発生時には迅速かつ安全に避難することが求められるため、事前にしっかりとした避難計画を立てておくことが重要です。

 ハザードマップポータルサイトは定期的にリニューアルされ、新しい情報が追加されています。最新の機能を活用し、自分と家族の安全を守るための準備を万全に整えましょう。

今後の展望と利用者へのメッセージ

サイトのリニューアルとこれからの機能追加

 令和5年5月30日、ハザードマップポータルサイトのリニューアルが行われました。このリニューアルでは、全国の災害リスク情報を一元的に閲覧できる機能が大幅に強化されました。新しい機能としては、住所を入力するだけでその地点の災害リスクや対応方法を文字で確認できるようになりました。また、視覚障害者向けに音声読み上げソフトに対応したユニバーサルデザインを採用し、トップページの構成も変更されています。

 さらに、現在地検索機能も追加され、リアルタイムで自分がいる場所の災害リスクを把握することができるようになりました。これによって、災害が発生した際の迅速な避難や対策が可能になります。

 国土交通省の水管理・国土保全局防災課は、今後もハザードマップポータルサイトの機能追加や改善を続けていく予定です。これにより、より多くの人々が自分の居住地の災害リスクを簡単に確認し、適切な対応策を講じることができるようになります。

国土交通省からのメッセージ

 国土交通省の水管理・国土保全局防災課から皆様へのメッセージです。近年、気候変動や都市化の進展により、災害リスクが増大しています。そのため、国土交通省は防災対策を強化し、災害から国民の生命と財産を守るために全力を尽くしています。

 ハザードマップポータルサイトは、皆様が自らの安全を確保するための強力なツールです。是非、日常的に活用し、災害リスクを正しく理解して備えてください。皆様の安全な生活を守るために、私たちも引き続き努力していきます。